風ふくまで

いつもクルマのことばかり考えています

七曲がりシップスの発祥

水兵リーベ僕の船、七曲がりシップス、クラークか。

理科系出身者ならずとも、日本人ならば一度は聞いたことがあるフレーズではないだろうか。

原文の意味はともかく、これは多くの人にとって元素記号の序列を効率よく覚えるための"ジュモン"であったはずだ。


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さて、話題は横浜市の根岸地区を歩いていたときのことである。

幹線道路にはバスが走り、そのバス停名に引っかかるものがあった。

「根岸七曲がり下」。

七曲がり?

七つのカーブでもあるのか?









七曲がりの上にやってきた。



ふむふむ。



ふむふむ。



ふむふむ。



空から見てみると、七回曲がっとるけん七曲がりなんやと納得。


七曲がりと聞いてふと思い出すことがある。

七曲がりシップスクラークか・・・

シップス。。。

ここから船が見えるのだろうか?




海には近いが船は見えぬ。

あの工場地帯の向こうは間違いなく海なのだが、工場が邪魔して船どころか海すら拝むことができない。

工場は高度経済成長時代にできたのだろう。


今昔マップを使って100年前の様子を見てみると、確かに海はすぐ近くに見えたはずだということがわかる。

"七曲がり"から"シップス"は見えたはずだ。

だから、なんとなく、あの"ジュモン"はここで詠われたような気がするのだよ。

待て待て、合点が早すぎやしないか?

水兵リーベだよ。水兵さんの船はいたのかが重要ではないか?

今昔マップを見ても、根岸海岸は確かに海はあるが頑張っても漁港程度にしか見えない。

うーん。



水兵と言えば、横須賀だが、横須賀はさすがに遠いよな。

うーん。


ここからだと並木、幸浦、追浜が邪魔してどうやっても見えそうにない。

100年前はどうか?


おー!

横須賀が見、見える!

水兵が、見える!

その瞬間、確信した。

あの"ジュモン"はここ根岸で詠まれたのだと。

七曲がりの坂から水兵の船を見てふと"誰か"が思いついたのだろうと。